ページID:121324更新日:2025年5月13日

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令和7年度年度はじめ知事訓示要旨

 

令和7年4月1日(火曜日)

  • 知事訓示

 

改めまして皆様、令和7 年度、新年度が始まりました。今年度もどうぞよろしくお願いをいたします。

まず、この節目にあたりまして、長年にわたり県政を支えてくださいました162 名の退職者の皆様を、昨日お送りいたしました。新型コロナとの戦い、そしてその後の反転攻勢という難局にともに立ち向かった日々。これは、まさに私にとりましても、県政にとりましても、かけがえのない経験となったのではないかと思います。

改めまして県政への多大なるご貢献に対しまして、心から感謝と、そして敬意を表する次第でございます。

また、本日は155 名の新たな仲間をお迎えいたしました。若い皆様が、これからの山梨を支えるかけがえのない力となることを大いに期待する次第であります。ぜひとも、ともに歩み、ともに挑戦してまいりたいと思います。

私が知事に就任してからの6 年間、常に大切にしてまいりましたのは、次をにらんで今を動き、先をにらんで明日を動かす、という姿勢であります。

コロナ禍の克服は極めて困難な道のりでありました。そして、今直面をしております人口減少問題、あるいは富士トラムをはじめ、地域経済の各方面における取り組み、医療介護をはじめとする県民生活の強靱化、教育の充実など、庁内各部局がつかさどる分野は決して生易しい道のりではなかろうと思います。

しかし、私どもは、こう意識を共有したいと思います。
「挑戦なくして前進はない。」
そしてその挑戦の原動力こそ職員の皆様お一人お一人の努力であり、知恵であり、行動力であろうと、こう考える次第であります。

今、私たちを取り巻く環境は、未曾有の困難に満ちている。こう言っても過言ではなかろうと思います。気候変動、国際紛争、あるいは国内外の政治状況、これはもうパラダイムシフトと言うべきものだろうと思います。さらには、そこから派生します経済の不安定化、あるいは物価高騰、2025 年問題、人口減少などなど、これらの問題は山梨県も決してただ一人例外となり得るものではなかろう、これはもう言うまでもないことだと思います。

しかしながら、であるがゆえに、今こそ挑戦が必要である、このように考えます。
この厳しい状況を県庁が先頭に立って真正面から乗り越えていかなければならない、このように思います。

「頑張れば報われる」、「努力すれば明日は今日より良くなる」、県民の皆様が、そう確信を持ってもらえるような、そういう地域社会を築いていくために、あらゆる挑戦を躊躇なく行うことこそ、私どもに課せられた使命ではないでしょうか。

当然のことながら、挑戦をするにあたりましては、失敗はつきものであります。むしろ失敗なき挑戦はない、こう言えようかと思います。

私自身、これまで幾度となく失敗を経験してまいりましたが、失敗を恐れて歩みを止めるということは、決して、してこなかったつもりであります。

ぜひとも皆様と意識を共有したいと思います。
令和7 年度、この一年間を、ぜひとも挑戦の一年にしようではありませんか。
失敗から学び、その経験を知恵として積み重ねようではありませんか。
さらには、その繰り返しによって、最終的に確かな成果を生み出していこうではありませんか。

皆様が挑戦するその姿勢を、私は全面的に支持をしたいと思います。
そして今年度は、「県民生活強靱化2.0 」の年となります。
ふるさと強靱化、そしてそれを土台とした開の国づくりをさらに進化させ、県民生活に寄り添いながら、未来への投資を着実に進めてまいります。
この際、皆様にはっきり申し上げたいことがございます。

山梨県は、既にさまざまな行政分野におきまして日本のトップランナーとなっております。教育、観光、防災、地域づくり、交通政策、環境、福祉などなど、全国から注目される政策をいくつも生み出しています。

その上で、これからはさらに目線を世界基準に据えていく必要があろうと思います。

皆様お一人お一人の挑戦と努力の積み重ねが全国のモデルとなり、そして、これからさらに世界を見据えた山梨県政を形作っていくことになる。こう考えていこうではありませんか。

ぜひとも皆様とともに自信を持って、目の前にある課題に向き合っていきたいと思います。この山梨県庁、繰り返しになりますが、トップランナーの組織であり、そしてここに働く職員の皆さんは、その重要なメンバーであります。

そしてもう一点、すべての政策の原点は現場にあろうと思います。ぜひ、職員の皆様方には、現場に足を運んでいただき、そして県民の皆様の声に耳を傾けていただきたいと思います。その声の中に、私たちの仕事のヒントがあるのではないでしょうか。今、何が必要なのか、何に苦しみ、そして何に希望を持っているのか。それをぜひ、県庁職員の皆さんご自身の目と耳で確かめていただきたいと思います。その積み重ねが、県民生活強靱化を、単なるスローガンではなく、県民の皆様の実生活に届く、確かな力に変えていくことになろうと思います。

そしてもう一つ、山梨県政の力の源泉は、常に職員お一人お一人が参加する「集合知」にあろうと思います。

ここで皆様に、強く申し上げたいと思います。

政策論議に立場の上下はありません。若手であろうと中堅であろうと、ベテランであろうと、そして幹部であろうと、すべての職員の皆様が対等に、そして率直に政策論議を交わしていただきたいと思います。

これによってこそ、初めて真に価値のある政策が形成される。富士トラム構想は、まさにその良き例だと思います。であるが故に、皆様に申し上げたいと思います。どんな立場にありましても、遠慮せず、自らの意見を述べていただきたいと思います。そして、その積み重ねが、必ずやこれからの山梨県政を支える極めて大きな力になってくる。これは疑いのないことだろうと思います。

特に、若手中堅の皆様に改めて申し上げたいと思います。

皆様は、これからの県庁、そして山梨そのものを背負っていく存在であります。挑戦の第一歩は、自ら考え、意見を述べることであります。どうか堂々と挑戦をしていただきたいと思います。失敗を恐れず、迷わず行動を起こしてください。皆さんの挑戦と行動が、必ずや県政の新しい力となってまいります。その挑戦を私と、そして、全県庁の先輩方が、しっかりと支えてまいります。

結びとなりますが、私たちは今、大変大きな時代の転換点に立っている、しかしながら私は確信をしております。この困難な時代だからこそ、山梨県庁の出番であり、そして本日ここに集う職員の皆さんの知恵と行動力が、必ずやその未来を、切り拓く。
ぜひとも、ともに挑戦をし、ともに前進をしてまいりたいと思います。どうぞ今年1 年、よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。

(以上)

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