トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県立考古博物館 > ものづくり教室・少人数向け体験 > ものづくり教室「原始古代の技に学ぶ」 > 原始古代の技に学ぶ第3回「青銅器作り~蕨手刀形ペーパーナイフ~」
ページID:120588更新日:2025年6月18日
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県立考古博物館では月に1回程度、16歳以上の方を対象としたものづくり教室「原始古代の技に学ぶ」を開催しております。
今年度第3回のものづくり教室は青銅器作りと題して、蕨手刀形ペーパーナイフ作りを開催いたします。
蕨手刀形ペーパーナイフの製作例(全長:約19cm職員製作)
画像を拡大(JPG:390KB)
蕨手刀(わらびてとう、わらびてがたな)は古墳時代終末期(7世紀後半~奈良時代にかけて)に、特に東北地方を中心とした古墳などから出土している武具で、柄頭が蕨の若芽のような形状をしているのが特徴です。
山梨県内では、地蔵堂塚古墳(笛吹市)と鳥居原狐塚古墳(市川三郷町)周辺からの、希少な2例の蕨手刀の出土が確認されています。
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![]() 研磨作業の様子 |
今回のものづくり教室では、青銅器作りについて学ぶとともに、鳥居原狐塚古墳周辺から出土した蕨手刀をモデルに青銅製の蕨手刀形ペーパーナイフづくりを体験していただきます。なお、当日の体験では、紙やすりや砥石などを使った手による研磨作業に重点を置いて実施いたします。あらかじめご了承ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
今回の青銅器作り体験では、一部の工程(鋳型作り・鋳込み)は写真資料による解説のみとなります。あらかじめご了承ください。
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はじめに、溶けた金属を流し込むための鋳型を作成します。鋳物砂(ガス硬化砂)に作品の原型を押し当て、炭酸ガスで硬化させることで、原型を写し取った砂型ができます。砂型は複数の部品に分けて作成し、それらを組み立てて鋳型とします。
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次に、高温を発生させた炉で青銅(銅と錫の合金)を作り、鋳型に流し込みます。鋳込みの工程では、溶けた青銅を扱うため危険を伴いますが、炉から出した青銅は急速に冷え固まるため、安全に配慮しながらも迅速かつ正確な作業が求められます。
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鋳込み終えた鋳型が十分に冷却されたら、青銅器を取り出します。この時点では、青銅器の表面に煤や鋳型の残滓が付着しているため、丁寧に取り除きます。続いて、不要な出っ張り(バリ)を削り落として形を整えます。最後に、ヤスリや研磨剤で表面を磨き上げ、青銅器が完成します。
令和7年7月19日(土曜日)
午前9時30分~午後3時(お昼休みを含みます)
風土記の丘研修センター(甲府市下向山町1271)
会場は考古博物館ではありません。会場への経路は地図(GoogleMaps)を参考にご来場ください。なお、考古博物館と風土記の丘研修センターを結ぶ曽根丘陵公園内の道路は管理道につき、一般の車両は通行できません。(徒歩での通行は可能です)
16歳以上の方・6名
2,000円
教材費およびイベント保険料です。参加時にお支払いください。
汚れてもよいタオル、昼食
活動しやすく汚れてもよい服装でご参加ください。
参加には事前にお申し込みが必要です。
風土記の丘研修センターへお電話またはご来館の上、お申し込みください。
令和7年6月19日(木曜日)~7月3日(木曜日)の間、お申し込みを承ります。
お申し込みが定員を超えた場合、抽選にて参加者を決定させていただきます。また、抽選結果の通知は7月10日(木曜日)までに、当選者への連絡をもって代えさせていただきます。あらかじめご了承ください。
風土記の丘研修センター(考古博物館付属施設)
電話:055-266-5286FAX:055-266-5287
受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日
ものづくり教室の詳細は考古博物館付属施設・風土記の丘研修センター(電話:055-266-5286)までお問い合わせください。