ページID:124076更新日:2026年1月6日
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防災新館401,402会議室 15時00分から 発表事項 |
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知事
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新しい年の始まりにあたりまして、多くの県民の皆さまが、「山梨はいま、どこに向かっているのか」、あるいは「この先、暮らしは本当に良くなっていくのか」という期待と、そして現在の不透明な社会情勢への不安というものが入り混じった思いを抱かれているのではないかと思います。
物価の高騰、揺れ動く世界情勢、こうした時だからこそ、私は、単に「今年何をするのか」というリストを並べるだけではなく、「山梨は長い停滞を脱し、いまや世界をリードする挑戦のステージに立っている」、この事実を皆さまと共有したいと思います。
本年は、私にとりまして2期目の任期の最終年となります。
この節目に当たりまして、私は知事として、あえて過去を厳しく振り返りたいと思います。
かつての山梨県政におきましては、県有地問題などの重要課題から目を逸らし、判断を先送りしてきた時期がありました。
リーダーが摩擦を恐れ、事なかれ主義に走ることは、結果として一部の利害関係者を優先し、県民全体の利益を犠牲にする。
それは長きにわたる、県民の皆さまへの背信であったと私は考えています。
しかし、私は誓いました。
「返り血を浴びることを恐れず、山梨のあるべき姿のために決断をしていく」。
この七年間、私たちは、その場しのぎの対症療法を捨てて、一つひとつの施策が次の土台となる、いわば「積み上げ型」の県政へと舵を切ってまいりました。
その結果、何が起きたでしょうか。
県庁が変わっただけではありません。
山梨という地域社会全体に、「挑戦が当たり前の日常」が生まれ始めています。
「難しいから無理だ」と諦めるのではなく、「どうすればできるのか」を考えていく。
この前向きな思考が、いまや県内の企業や地域の様々な担い手の皆さんにも広がり、新しい一歩を踏み出す力になっていると考えています。
私は、この「挑戦の連鎖」こそが、山梨が誇るべき最高の底力であると確信しています。
この挑戦の風土を、皆さまの具体的な「豊かさ」へとつなげるのが、私が掲げます二つの柱であります。
第一に、「県民生活の強靭化」であります。
賃上げによる所得の向上を県政のど真ん中に据えて、どんな外部環境の変化があっても、皆さまの暮らしの平穏と豊かさが揺らぐことがない、力強い土台を築き上げてまいります。
第二に、「開の国」づくりであります。
富士トラムの推進、そして今年開催を予定しております「国際水素サミット」。
山梨はもはや、国や他県の後を追う存在ではありません。
水素エネルギーの「社会実装」という世界が直面する課題に対しまして、現場で得た生きた知恵、いわば「実装知」を世界に提供する。
山梨が、世界をリードする「知のプラットフォーム」となり、地球規模の課題を解決していく主役となる。
そんな時代が、いま幕を開けようとしております。
かつて近代日本の礎を築きました甲州財閥の先人たちも、この土地の「挑戦の風土」から生まれたと考えております。
今、私たちの目の前にある変化は、その歴史と地続きの、山梨本来の姿であります。
県政は、曖昧さや先送りの上には成り立ちません。
困難から目を逸らさず、必要な判断を引き受け、その結果に責任を持ち続ける。
その積み重ねの先にしか、皆さまの信頼も、また山梨の明るい未来もない、こう信じる次第であります。
「挑戦が特別なものではなく、前進が当たり前である山梨を、次の世代へと確実に引き継いでいく」。
私はこの不退転の決意をもって、引き続き、県政の舵をしっかりと握ってまいります。
本年も、県民の皆さまと力を合わせ、山梨の前進に取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
記者
知事のお言葉の中に「県有地問題などの重要課題から目を逸らし」という内容がありました。
細かい話ですが、知事として思い浮かべる、ここで触れていらっしゃる「など」の部分、他に何か挙げるものがあればお願いしたいです。
知事
昨年で言いますと、わかりやすいところで言えば「富士山の登山規制の問題」。
これは登山家の野口さんがよく言われますけれども、これまで長年議論はあったけれども、皆避けてきた。
このようなことが一つ、代表的な事例として挙げられるのではないかと思います。
また、いま取り組みをしております二次交通も、やはり多くの県民の皆さんが日常生活において不便さを感じていた問題。
ここを、いよいよこれから本格的に構想を打ち立てて解決に向けて歩みを進めていく。
こういう問題も重要な課題であろうと考えています。
記者
富士トラムに関して、知事は11月の会見で、今年中に中国から車両を持ってきて、デモ走行を行いたいというお話をされていましたけれども、昨今の中国との拗れている関係の中で、計画で何か支障が出ているということはございますでしょうか。
また、こういうことがあって、中国に交通インフラを頼るということのリスクについてどのようにお考えになっていますでしょうか。
知事
山梨県と中国の関係は決して険悪でも何でもないのですけれど、ただ、国全体の問題として、昨今の例えば経団連の訪中団なども延期を余儀なくされている、このようなことも踏まえますと、なかなか安定的な経済交流を、今、前提に置いて施策を組み立てるというのは、ちょっとリスクが大きいのではないかと率直に申し上げて感じています。
今、現状走っているのは中国が一つ大きなモデルではありましたけれど、例えばヨーロッパにしても、そういうものもあると、今こういうことも徐々に研究が進んでいますので、そういったことも視野に入れながら、視野を世界に広げながら、トラムのモデル車両はどういうものであるのか、というのは見極めていきたいと思っています。
私としては、できるだけ早く、実際のものを県民の皆さまをはじめ、多くの皆さまに見ていただきたいわけではありますが、こういう社会情勢でありますので、できる限り早くやりたいという方針には変わりはないのですけれども、正直に申し上げると今年中にできるかどうか微妙な状況であろうと考えています。
記者
「今年何をするかというリストを並べるだけではなく」という発言があったかと思うのですが、その中でも今年取り組んでいきたい、残り1年余りとなった中で取り組んでいきたい事業というと、物価高騰対策の賃上げ、水素、富士トラムという認識でお間違いないか。
もしくは、その他にあれば教えていただきたいです。
知事
県政の課題は各般にわたりますが、まさに、いま重要なのは、賃上げによる県民所得の向上、ここは大きな大きな問題です。
これはまさに、ど真ん中の問題だと思っています。
その他にご指摘のとおり、水素サミットは山梨の国際的な立ち位置を画する上でも、エポックメイキングな話になりますし、また今、お話にあるように富士トラムについては、県内二次交通の課題解決に向けて、かなり中長期的な話にはなってまいりますけれど、ここはしっかり準備を進めていくべき問題であろうと、特に今年準備の動きを加速させていくべき問題であろうと考えています。
記者
残りの任期も1年余りとなりまして、日々県政運営に尽力されているかと思うのですが、その中で、3期目に向けてはどのようにお考えか、今の考えを教えてください。
知事
今もお話ししたようなやるべきこと、これをとにかく全力投球でやったその先に有権者の皆さんのご判断というのはあるのだろうと思っています。
まずは、目先のことに全力投球していくということに尽きようかと思います。