ページID:119083更新日:2025年5月22日
ここから本文です。
がん検診の「要精密検査」とは、「がんの可能性があるので詳しく調べる必要がある」ということです。
精密検査を受けてがんの早期発見ができると、治療の選択肢が広がり、身体的・精神的な負担も小さくがんを治すことができます。
「特に症状がない」「次回の検診まで様子をみたい」「前に要精密検査となった時は問題なかったから」といった理由で精密検査を受けないと、がんを放置してしまう可能性があります。
「要精密検査」と判定を受けたら、できるだけ早く精密検査を受けましょう。
山梨県では、精密検査に関する一定の施設基準を満たす医療機関を「がん検診精密検査登録医療機関」として登録しています。(令和6年度現在は胃がん、大腸がん、子宮頸がんのみ)
検診機関から渡される「精密検査依頼書兼報告書」と「紹介状」を持って、登録医療機関にて必ず精密検査を受けてください。
※各精密検査は保険診療となります。
登録医療機関の一覧は以下のPDFをご覧ください。
山梨県胃がん検診精密検査登録医療機関一覧表(PDF:123KB)
山梨県大腸がん検診精密検査登録医療機関一覧表(PDF:107KB)
山梨県子宮頸がん検診精密検査登録医療機関一覧表(PDF:401KB)
胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん検診における主な精密検査の方法をご紹介します。
検査の詳細については、受診される精密検査を行う医療機関にご確認ください。
胃内視鏡検査(胃カメラ)
口または鼻から内視鏡(カメラ)を挿入し、胃内部を観察して診断を行います。また、鉗子口より様々な医療器具を挿入し、病変部を採取・切除するなど、処置や治療も行う場合があります。
大腸内視鏡検査
肛門から内視鏡(カメラ)を挿入し、大腸内部を観察します。また、病変部を採取・切除するなど、病理診断を行う場合があります。
下剤で大腸を空にしたあとに、肛門からバリウムを注入し、空気で大腸をふくらませて大腸全体のX線写真をいろいろな方向から撮影する検査です。この検査では、がんの正確な位置や大きさ、形、腸の狭さなどがわかります。
肺全体の断面図を撮影し、画像診断を行います。
気管支鏡と呼ばれる内視鏡(カメラ)を鼻または口から挿入して気管支の中を観察します。必要に応じ、病変が疑われる部位の組織や細胞を検査中に採取し、がん細胞の有無を調べます。
板状のプレートで乳房を挟んで圧迫し、うすく引き伸ばして撮影する乳腺専用のX線検査です。必要に応じて、検診で行われたマンモグラフィに追加して特殊な撮影方法を行うことがあります。
超音波を使用して、乳房内の病変の有無、しこりの性状や大きさ等を詳しく観察します。
必要に応じて疑わしい部位に針を刺して、細胞や組織を採取し、悪性かどうか診断します。
コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部の粘膜表面を拡大して詳しく観察し、異常が疑われる部位の組織を採取して、がんやがんになる前の状態がないかどうかを診断します。
子宮の入口部分の粘膜から細胞を採取し、子宮頸がんを引き起こす可能性のあるHPV(ヒトパピローマウィルス)感染の有無を検査します。