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山梨県の現在の警報発令伝染性紅斑(富士・東部、甲府市) 

 

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この時期注意が必要です!

kaigaimadani  corona

 

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2025年第33週:8月11日~8月17日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (8月21日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)

【要約】
・お盆休みの期間にあたりますので、報告数の増減は参考になりません。
・新型コロナウイルス感染症は下水中のウイルス量が増加し感染の拡大が示唆されます。


〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
昨年同時期と比較して感染者数は低く推移していますが、第33週は下水中のウイルス量が前週と比較して1.75倍に増加しました。今回の報告数はお盆休暇などの季節行事が影響し実際の流行状況を反映していないと考えます。

【伝染性紅斑】
引き続き県内も感染者の報告数が多い状態にあると思われます。定点あたりの新規患者数は0.67(14人)と前週より大きく減少していますが、こちらも実際の流行状況を反映していないと考えます。

【百日咳】
第33週は9人の感染報告がありました。本年1月以降計281人となります。今後も警戒が必要です。

〇対応
新型コロナウイルス感染症は、お盆期間前は全国的に増加傾向にあり山梨県内でも増加していました。第33週の報告数は減少して見えますが、医療機関がお盆休みだったことなどが影響していると考えられます。休診などの影響を受けにくい下水サーベイランスのデータ(感染者から下水中に排泄されたウイルス量)は1.75倍に増加していますので、やはり感染者数は増加傾向にあると想像します。
家庭内や部活動など集団生活の場で感染が拡大しやすいウイルスですので、発熱や咳など体調が思わしくない場合は自らすすんでマスクを着用したりお休みしたりと適切な判断を下してください。

百日咳はワクチンで予防が可能です。生後2ヶ月を過ぎた乳児には早々に百日咳を含む定期予防接種を始めるようにしましょう。
また、新生児や乳児への対策として、妊娠27-36週の妊婦さんは百日咳を含む三種混合ワクチン接種を接種することで感染を防ぐ方法がありますので、接種について引き続きご検討いただき、希望される場合や不明な点については産科主治医へご相談ください。

   ※妊婦の三種混合ワクチン接種は任意接種です

 

*関連ページ
夏を安全に楽しもう! 感染症対策ガイド(厚生労働省)

百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
伝染性紅斑 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
チクングニア熱 ⇒ 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構

 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年8月21日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第33週〔2025年8月11日(月曜日)~2025年8月17日(日曜日)〕

      トップページインフルエンザ流行マップ警報・注意報なし                              新型コロナウイルス感染症流行マップ(白)                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
33週 報告数 4 - - - 4 -
定当 0.11 - - - 0.57 -
32週 報告数 11 - - - 7 4
定当 0.32 - - - 1.00 0.57
31週 報告数 12 5 5 - - 2
定当 0.34 0.42 0.83 - - 0.29
30週 報告数 - - - - - -
定当 - - - - - -
29週 報告数 - - - - - -
定当 - - - - - -
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
33週 報告数 163 79 15 19 24 26
定当 4.66 6.58 2.50 6.33 3.43 3.71
32週 報告数 183 85 36 12 22 28
定当 5.38 7.73 6.00 4.00 3.14 4.00
31週 報告数 192 83 49 19 14 27
定当 5.49 6.92 8.17 6.33 2.00 3.86
30週 報告数 173 89 23 9 24 28
定当 4.94 7.42 3.83 3.00 3.43 4.00
29週 報告数 130 78 14 6 11 21
定当 3.71 6.50 2.33 2.00 1.57 3.00

※第32週の報告について:中北保健所管内では1か所未報告の医療機関があります。感染の推移を確認する場合は「定当」(定点あたり患者数)をご参考ください。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:34KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2024年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:64KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:63KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:63KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート


 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

伝染性紅斑(富士・東部保健所、甲府市保健所管内)

注意報

なし