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次回の公表は、連休により集計スケジュールが変わるため【5月9日(金)16時】を予定しています。
2025年第15週(4/7~4/13)から「急性呼吸器感染症サーベイランス」が開始しました。
急性呼吸器感染症については こちら をご欄ください。
公表情報は こちら に掲載しています。
また、国の方針を踏まえて15週から定点医療機関数が変更となりました。
変更となった定点については こちら(PDF:35KB) をご覧ください。
定点情報(2025年第17週:4月21日~4月27日)/ その他情報(公表までに把握した情報)
(5月1日 山梨県立中央病院 三河貴裕 医師)
【要約】
・新型コロナウイルス感染症も、感染性胃腸炎も大きな流行はありません。
・百日咳:国内で報告が増加。
〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
大きく流行している感染症はありません。
新型コロナウイルス感染症は横ばいで推移しています。
定点あたりの新規感染者数は2.74(96人)です。第16週は定点当たり3.63でした。
〇対応
新型コロナウイルス感染症も、感染性胃腸炎も大きな流行はありません。感染症に関して言えば比較的安心してお過ごしいただけると思います。
一方で国内では百日咳感染者の報告が増加しています。診断の難しい病気ですが、先週の鈴木医師のコメントにもあったように、1歳未満の乳児の感染例が県内でも報告されています。百日咳は1歳未満の乳児にとっては怖い病気で死亡することもあります。百日咳ワクチンの入った混合ワクチンは、3種混合ワクチン(DPT)、5種混合ワクチン(DPT―IPV−Hib)に入っていますが、11歳に打つ2種混合ワクチン(DT)には入っていません。日本では小学校から百日咳の集団感染が報告されていることから、学童期にはすでに百日咳の抗体が低下していることがわかっています。学童や成人が罹患し、まだワクチンを打っていない乳児にうつしてしまうリスクがあります。
妊婦さんやこれから乳児を迎えるご家庭では、3種混合ワクチン(DPT)を接種することで、これから生まれてくる乳児を守ることができます。
任意接種となりますので、接種を検討する方は主治医へご相談ください。
*関連ページ
百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
急性呼吸器感染症 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省
◆今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください !
*保健所毎や疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
2025年5月1日作成
インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。
対象期間:2025年第17週〔2025年4月21日(月曜日)~2025年4月27日(日曜日)〕
◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。
インフルエンザ | |||||||
週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
17週 | 報告数 | 46 | 15 | 2 | 4 | 11 | 14 |
定当 | 1.31 | 1.25 | 0.33 | 1.33 | 1.57 | 2.00 | |
16週 | 報告数 | 41 | 11 | 7 | 4 | 14 | 5 |
定当 | 1.17 | 0.92 | 1.17 | 1.33 | 2.00 | 0.71 | |
15週 | 報告数 | 48 | 18 | 6 | - | 12 | 12 |
定当 | 1.37 | 1.50 | 1.00 | - | 1.71 | 1.71 | |
14週 | 報告数 | 58 | 16 | 11 | - | 25 | 6 |
定当 | 1.41 | 1.23 | 1.57 | - | 2.78 | 0.67 | |
13週 | 報告数 | 74 | 20 | 20 | 3 | 21 | 10 |
定当 | 1.80 | 1.54 | 2.86 | 1.00 | 2.33 | 1.11 |
新型コロナウイルス感染症* | |||||||
週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
17週 | 報告数 | 96 | 53 | 12 | 2 | 21 | 8 |
定当 | 2.74 | 4.42 | 2.00 | 0.67 | 3.00 | 1.14 | |
16週 | 報告数 | 127 | 69 | 23 | 5 | 10 | 20 |
定当 | 3.63 | 5.75 | 3.83 | 1.67 | 1.43 | 2.86 | |
15週 | 報告数 | 101 | 28 | 24 | 7 | 31 | 11 |
定当 | 2.89 | 2.33 | 4.00 | 2.33 | 4.43 | 1.57 | |
14週 | 報告数 | 126 | 47 | 34 | 7 | 25 | 13 |
定当 | 3.07 | 3.62 | 4.86 | 2.33 | 2.78 | 1.44 | |
13週 | 報告数 | 190 | 74 | 38 | 11 | 39 | 28 |
定当 | 4.63 | 5.69 | 5.43 | 3.67 | 4.33 | 3.11 |
※15週報告から、定点医療機関数が変更(減少)しています。推移を確認する場合は「定当」(定点あたり患者数)をご参考ください。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)
◆発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況や病原体検出状況などがご覧になれます)
◆集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:32KB) ※過去の分はこちら
(施設から報告のあった事例を保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)
*2024年第36週以降の状況
新型コロナ措置状況(PDF:60KB)
インフルエンザ措置状況(PDF:59KB)
感染性胃腸炎措置状況(PDF:60KB)
*甲府市の状況は こちら
新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
*新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。
新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。
下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。
詳しい情報は こちら
★海外における感染症予防について
海外には日本で発生していない感染症がたくさんあります。
海外に渡航される方は、渡航先の状況や滞在中の計画に応じた適切な感染予防を心がけてください。
★梅毒感染者数が増えています! 詳細はこちら (県HP) / 厚労省HP / 厚労省Q&A
〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート
〇YCDCレポート
警報 |
なし |
注意報 |
なし |