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ページID:88333更新日:2018年12月26日
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先日、低炭素社会戦略センター主催によるシンポジウム「『明るく豊かな低炭素社会』に向かう2050年の姿」に参加しました。
ご承知のとおり、我が国でもここ近年異常気象が頻発し、各地で災害が多発し、多くの人命が失われています。
この原因は、地球温暖化による環境変化であり、パリ協定で示されたとおり、世界各国が協調してこの課題に取り組むことになっ
ています。平均気温上昇を「2度未満」に抑えるということは、よく報道等されていますが、それを達成するためには、どのよう
な社会を構築するのか、また我々が生活する上で欠かすことができないエネルギーをどうやって賄うのか、実は社会構造やエネ
ルギー問題とも密接に関わった問題なのです。
このシンポジウムでは、時代の潮流として情報化社会やAI化に向かっていますが、将来それらが世界的に普及すると、電力消費
量(エネルギー)が今よりも急増するという話がありました。化石資源から再生可能エネルギーへシフトしつつ、新たな電力需要も
満たしていく必要があるのです。
今世紀末を目指す前に、まずは2050年の社会を見定める。そして、今や人類共通の脅威となった「地球温暖化」に対して、既
存の技術ではもはや対応できないのだから、イノベーション(技術革新)が必要不可欠であるというメッセージで、このシンポジウ
ムは幕を閉じました。
我々人類が産業革命を境に、一気に追い求め続けてきた豊かさ・繁栄の代償を、これからの人類は背負っていかなければいけな
いのか、それとも従来の価値観から決別し、新たな道を切り開けるのか。重大な岐路に立たされた我々自身にも、「心のイノベー
ション」が必要なのかもしれません。
シンポジウムで配布された資料