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ページID:120705更新日:2025年4月27日
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県議会は、令和7年2月定例会を2月13日から3月21日までの37日間の日程で開催しました。
開会日には、長崎幸太郎知事が総額5,115億4,316万9千円の令和7年度一般会計当初予算案などを提出しました。
提案理由説明で知事は、物価高騰対策について、「これまでと同様に3つの原則に基づいて実施する」として「第一に支援の持続可能性の観点から、価格差の補塡ではなく、県民の所得向上・底上げにつながる支援に集中する。第二に、オール山梨で効果的な対策を実施するため、市町村と役割を分担し、住民生活に身近な市町村は生活者支援に、県は事業者支援にそれぞれ重点を置く。第三に、県の支援は後々まで効果が積み上がる『積み上げ型』を目指し、企業の経営基盤と県民の生活基盤の双方の強靱化を進め、明日を切り開く基礎体力の向上を基本とする」との考えを示しました。
富士山の保全に係る取組については、「登山規制の導入が、弾丸登山や救急搬送の減少など大きな効果を発揮し、国内外から高い評価を得ている」とした上で、「登山ゲートの閉鎖時間を2時間前倒すとともに、登山に必要な装備の確認と遵守事項を誓約させる機能を通行予約システムに追加し、安全対策をさらに強化する」と述べました。
また、富士トラムについては、「富士山における運行ルートや事業全体の採算性などの検討を迅速に行っていく」と述べました。
知事の説明を受けて2月19日、20日、21日及び25日の4日間、代表・一般質問を行いました。
2月25日には、令和7年度一般会計当初予算案などを審査する予算特別委員会を設置しました。
総務、教育厚生、農政産業観光及び土木森林環境の4常任委員会は2月28日に、令和6年度一般会計補正予算案等を審査し、3月5日から7日まで、予算特別委員長から調査依頼があった議案や付託案件、所管事項の審査を行いました。
3月4日の本会議では、今年の夏山シーズンに向けて富士山の吉田口登山道で徴収する通行料を現行の2千円から4千円に引き上げる条例改正や、物価高騰対策費などを盛り込んだ総額478億375万7千円の令和6年度一般会計補正予算など25案件を可決しました。
定例会最終日の3月21日の本会議では、令和7年度一般会計当初予算、議員提出による山梨県の豊かな農業と農村を守る条例、多様な学びの場の提供に関する政策提言、東京一極集中の是正に向けた抜本的な改善策を求める意見書など59案件を可決、同意して閉会しました。
渡辺淳也議長は、閉会のあいさつの中で、「県には、議決された予算により県民生活の強靱化をさらに進めていただくよう期待する。県議会では、引き続き議会改革を推進しつつ、県政の諸課題の解決に向けて全力を傾注していきたい」と決意を述べました。